こじらせてもうた

腐女子のモノの見方

初めてのオタ友を失った話

 

同じ趣味の人と繋がると、

「まさかこの想いを共有できるとは...!」と驚くことってありますよね。

 

その瞬間、頭の中ではファンファーレがパッパラパー。

人生で最高の瞬間の一つと言っていいぐらい嬉しいもの。

 

そしてさらなる「わかりみ」を積み重ね、

そのたびに嬉しさを噛みしめる。

 

でも勘違いしがちなのは、

同じクラスタだからといって、

すべてを理解しあえるわけではないということ。

 

「この人ならわかってくれるはず...!」

という甘えにも似た期待は、それまでの心の繋がりを一気に切断することもある。

 

今回はそんな自戒を込めて、

私の初めてのオタ友を失った話を書きたいと思います。

 

初めてのオタ☆友

私の生まれて初めてのオタ友は、バイト先(コンビニ)の先輩Mさんでした。

 

出会った初日にお互い声優が好き、

しかも一番好きなのが下野紘さんということがわかり、

事務所で喜びの悲鳴を上げながらハグ。

 

Mさんとは余りシフトが被らなかったものの、

たまに会えた時にはヒソヒソ声でオタトーク。

ひとときの逢瀬を楽しんだのでした。

 

それまでオタ友のいなかった私。

同じ話題を共有できる友達が嬉しくてたまらなかった。

 

もっとゆっくり話がしたい。

 

そう思っていた折、

Mさんが一人暮らしと聞いて、

お家に遊びに行かせてもらうことになりました。

 

バイト先のコンビニの前で待ち合わせ。

私は初デートのようにそわそわと浮き足立ってました。

 

いつも見ているセブンの制服とは違うMさんの私服姿。

コンビニで一緒に選んだ酒とつまみ。

(お互いホルモンが好きでこれもテンション上がった)

初めて通る道に初めて見る家。

 

周りの景色がまるでスマホカメラのフィルターをかけたように、

いつもよりも鮮やかに見えたことを今でも覚えています。

 

まず部屋に入ってびっくりしたのが、

壁の棚ぎっしりに詰まった漫画、CD、ゲーム。

そして壁に掛けられたタペストリー、推しキャラのグッズ。

 

「これが...本物の部屋...」

 

部屋全体から発せられる強者の覇気に思わず圧倒されました。

Mさん強い。

 

その後はお酒とおつまみを延々と繰り返しながら、

 

下野さんの出演しているBLCDを聞いて「ぎゃあああああああああ」と悶絶したり、

 

おすすめのBL漫画を熟読したり、

 

Mさんがコンビニバイトを始めるきっかけが腰乃さんの「鮫島くんと笹原くんん」というエピソードに驚愕したり、

 

とにかくハッピー&ハッピーな時間が過ぎていきました。

 

地雷は何気ない一歩の下に埋まっている

夜も順調に更けていた時、

話題は下野さんのラジオに移りました。

 

その頃、下野さんは同じ声優の鈴村健さんと共に、

「うたの☆プリンスさまっ♪」というゲーム(アニメ化もされた)のwebラジオをやってたんですね。

 

共に超のつく有名声優のお二人ですが、

一緒にラジオのパーソナリティーを務めるのは初めて。

 

最初はややぎこちない雰囲気を醸し出しながらのスタートだったんです。

(※個人の感想です)

 

 

特に下野さんはちょっと緊張ぎみで、しかも元々天然で、たまにポンコツ気味な時がある。(※個人の感想です)

 

彼は昔ラジオで先輩の岸尾だいすけさんから

「やっとお前のことが好きになりかけてきた」

言われたことがあるぐらいなので、*1

 

このラジオでもまだ鈴村さんに本来の魅力が伝わってないのかなと思っていたんです。

 

ですが、そんな2人の心の氷も回を重ねるごとに溶け。

 

Mさんとの飲みをする直前に聞いた回では、

鈴村さんが下野さんを素で「可愛い」と言っていたんです。

 

(たしか鈴村さんが下野さんのメガネを何回もソファに投げて、

下野さんが「何するんですか!!」って毎回同じリアクションで取り行くのを見て

鈴村さんが昔飼ってた犬を思い出すエピソードあたりだと思う)

 

個人的に、

男が男に言う素の可愛いは「好き」の意味だと常々思ってるので、

二人はやっと打ち解けたんだな〜と、すごく嬉しかった。

 

なのでその思いを共有したくて、Mさんに

 

「あの2人、ずっとぎこちなくて心配だったんですけど、

最近一気に仲よくなりましたよね〜!!

嬉しいです!!

 

となんの疑いもなく言ったんです。

 

すると、

 

それまで笑顔を絶やさなかったMさんが、

 

一瞬、真顔で固まった。 

 

 

そして、かろうじて口角を上げつつ、

目をクワっと見開いて言ったんです。

 

 

「えっ?

 

 最初っから

 

 仲良しだよ??」

 

 

音を立てて凍りつく室内の空気。

 

 

そう。

アイドルのメンバーが仲が良いとファンが信じているのと同じように、

Mさんにとっては二人の間にぎこちない雰囲気なんてあるわけなかった。

 

そんなMさんにとっての世界に、

私は思いっきり蹴りをかましてヒビを入れてしまった。

 

正直、やらかしたことがショック過ぎて、

自分がなんて言葉を返したか覚えてません。 

 

「でででですよねぇ...」

 

みたいな微妙な答えだったと思う。

 

その後も微妙な空気を引きずったままお開きになり、

 

なんとか絞り出した「また飲みましょうね」の言葉はむなしく響くだけでした。

 

もともとバイト先では働く時間帯も被らなかったし、

私は同じオーナーが経営する別のコンビニに移動になってしまったこともあり、

 

せっかく繋がったMさんとの縁は切れてしまったのであります。

 

自分の意見はみんなの当たり前じゃない

今でも後悔するのは、

あの時にちゃんと釈明するべきだったということ。

 

・Mさんに不快な思いをさせたことへの謝罪

・自分はMさんとは違う見方で声優さんのラジオを聞いていたという弁明

・自分の見方が当たり前だと思っていたことへの反省

 

「意見が違うこともあるけど、それでもMさんと友達でいたい」という思いを真摯に伝えていれば、その後の展開も変わっていたのかなと思います。 

 

 

自分の見方に偏った意見は誰かを不快にすることがある。

 

オタ友に限らず、

友達、恋人、家族、周りの人には誰にでも、

こういう意識を忘れずに心のどこかに置いておきたいなと思います。

*1:by「嗚呼、クラスター学園! 」第23回