HUNTER× HUNTERのキルアといえば、
日常的に毒や電気を浴びすぎて効かない発言でお馴染みの、ゴンの相棒であり唯一無二の親友。
冷静で的確な状況判断に定評があり、
旅団編でゴンが蜘蛛のメンバーを捕まえる協力を申し出るシーンでは、
キルアはクラピカに「断れ〜断れ〜」と念を送っています。
ハンター試験を共に乗り越えた仲だけど、そこは熱いノリで協力するわけじゃないらしい。
そんな少年誌のお約束をスルーするほどクールなキルアくん。
ですがHUNTER× HUNTERをキルア視点でよくよく読んでみると、
実はゴンに対してはめちゃくちゃ一途でひたむきなんです。
というか、
だいたいゴンのことしか考えてない。
なんかもう見てるこっちが切なくなるぐらいゴン一筋なんです。
ということで、キルアくんの愛をまとめてみました。
口に出せないゴンへの想いがあふれるキルア
基本的にゴンは誰にでも思ったことを素直に言うタイプ。
「キルアといると楽しい」
「キルアがいてよかった」
といったド直球な言葉を、それこそ息を吐くように浴びせてきます。
まあ大人並みに強くても弱冠12歳ですしね。
対してキルアは、ゴンのことで心に抱えてる大事なことをモノローグで言うことはあっても、直接言うことはほとんどありません。
例えばG・I編の14巻で、ゴンさんに
「キルアといっしょにここに来れて、
ううん、キルアと会えて、本当によかったよ!」
と言われた時のキルアの反応がこちら↓
心の中で想いがほとばしりすぎて目も合わせられないこの感じ…!
変に言葉にしちゃうと重たすぎて引かれるから何にもないフリするこの感じ...!
わかりすぎて胸がキンキンに痛い。
自分の手がボロボロになってもいいキルア
グリードアイランド編でのレイザーとのドッチボール対決では、
ゴンのパンチするボールを手で抑える役目をしていたキルア。
その攻撃の衝撃で手がボロッボロになってしまうんですね。
「もう痛み以外の感覚はあるまい」とか「最悪もう元には戻らないかも」とか色々言われる始末。
見るに見かねたベテランのおっさんが「俺なら手をガードできるから代わろう」と言ってくるのですが、
その時のゴンさんは、
まさかのキルア続投宣言。
かわいい顔してなかなか容赦ないゴンさん。
端から見てる分には「いや代わらせてやれよ」とツッコミたくなるところです。
しかしこの後ゴンが「キルアだから全力出せるんだ」って言ったときのキルアくんの表情に注目です。
なんか、めっちゃ嬉しそう。
キルアにとっては、手の傷よりもゴンからの信頼の方が大事なことなのでしょう。
うん、2人がそれでいいなら、外野が何もいうことないですね。解散。
ゴンにいたずらに傷つけられるキルア
G・I編までは無邪気に笑い合っていた2人の関係はキメラアント編に入ると一変、
心の距離感が見られるようになります。
(要因としては話のキーマンであるカイトとの関係性の違いが大きい。
ゴンにとってカイトは昔からの恩人だけど、キルアは初対面)
親友としてのゴンとの関係がぐらつくにつれ、キルアは精神的にとても脆くなっていきます。
「関係ないから」
王宮に突入したゴンは宿敵を目の前にして激昂しますが、キルアに落ち着けと諌められます。
するとゴンは
「キルアはいいよね。冷静でいられて。関係ないから」
と、言っちゃいけないことを言っちゃうのです。
カイトのために一緒に死線をくぐってる時点で関係ないはずないし、
なかなか理不尽なゴンさんの言い分。
ここは怒りのキルアかと思いきや...
捨てられた子犬みたいな顔になってた。
いつもの小生意気で自信たっぷりなキルアはどこに行ったんだ...!
「1人でいい」
念願叶ってネフェルピトーを見つけたゴンさん。
しかしなんと、「オレだけでいい」とキルアを他の仲間のところに行かせてしまいます。
この表情である。
これは別にキルアがいらないというわけではなく、
キルアがピトーに人質に取られるリスクがあったからだと後で解説があります。
なるほど、じゃあキルアは納得した上での判断だったんだね!と思ってしまいたくなるのですが...
その時のキルアの様子はというと。
やっぱり哀しかったようです。
あえて描かれない表情を想像してしまいます。
ゴンのために死ぬことも辞さないキルア
さらにびっくりなのは、
ここまでゴンの言動で悲しみを味わいながらも、キルアはゴンと共に死ぬ覚悟を持って戦地に残ることを決意するんです。
なんかもう、想いが強すぎてコメントが入れられない事態に。
再起不能になったゴンを命がけで助けるキルア
さて、長きに渡ったキメラアント編もようやく集結。
傷ついたり、
泣くほど心配したり、
正直ゴンに振り回されることが多かったキルア。
ではその後、戦いで再起不能になったゴンを治すべく、
命がけで奔走したのは誰か??
やっぱりキルアなんです。
ゴンとなら一緒に死んでもいいし、ゴンが死にそうになったら命がけで助けるし...
ここまで来ると、キルアがゴンのなんなのかよくわからなくなってきます。
「友情」「努力」「勝利」がカナメの少年ジャンプですが、ここまで1対1の関係を深掘りしてくる作品ってないのでは??と思ってしまいます。
ヒソカ「キルアの最愛の者はゴン」
アルカ編で、ヒソカが「お願い」をシミュレーションしているシーン。
ここまでゴンへの献身っぷりを見せたキルア、ついにヒソカから「キルアの最愛の者はゴン」と認定されてしまいました。
初めて読んだ時は思わず2度読み3度読みしてしまったこのコマ。
腐女子的にはしばらくこれだけで生きていけるぐらい大変おいしいところ...
なのですが。
正直、キルアのゴン愛をここまでまとめた者としては、
「まあそうでしょうね」という感想しかない...。
なんというか、腐らせて美味しくいただくレベルをはるかに超えたものを原作で提供されてて、もうお腹いっぱいという珍現象。
HUNTER× HUNTER...しゅごい....
ちなみに、
イルミ兄さん的にはキルアの最愛の者はゴンじゃなくて自分になってて草。
もうね、ヒソカ&イルミはネタの宝庫すぎてさらに話がややこしくなるのでこれだけにしときます。(自戒)
認知の歪みが半端ない。
別れ際の「ワリーけどお前二の次だから」
キメラアント編、そして アルカ編と、もう一生分の献身を示したといっても過言じゃないキルアくん。
アルカ編を最後にゴンとはしばしの別れを告げ、彼の出番はお休みとなるのですが...
そんな別れ際のキルアくんのゴンへのセリフで気になったのがこちら↓
「ワリーけどお前二の次だから」
「ワリーけどお前二の次だから」
いやいや...
ここまでさぁ...
ずっ〜〜〜とゴン一筋だったのに、どの口がそれ言う???
と思わず脳内総ツッコミでした 。笑
無自覚のボケという可能性もありますが、
でももしかしたら、別れる時だからこそ言えたキルアなりの強がりなのかもしれません。
今までのことを全部ひっくるめて、皮肉と感謝を込めた別れのセリフなのかも。
だとしたらものすごく...キルアらしいと思います。
やだね。涙腺がゆるくなっちゃって。
終わりに
実はこの記事、 昔書いた「久々にHUNTER×HUNTERを読んだらゴンキルにしか見えない」という記事をほぼ全部書き直したものです。
前のやつは「 ゴンとキルア両思いウェーイ↑↑↑」みたいな余りに脳内お花畑な記事だったのでひっこめました。笑
で、改めて原作をキルア視点で読み直してみたら、キルアがゴンに対してガチすぎて恐れおののくレベルだったんです。(本当はイルミの針のところとか書きたかったけど長くなりすぎるので省略...)
ということで改めて感動したはいいものの、
暗黒大陸編に入ってキルアは全然でてこないし、
ゴンはオーラが見えなくなっちゃったし、
作者様は休載の神なので←
またこの2人の活躍がみれることはあるのかわかりません。
でもずっとずっと大好きなコンビとして、心の宝箱にしまっとこうと思います!